11月29日(土)、岡山県倉敷市体育館にて『ドリームカップ2025』が開催されました。
今大会には、埼玉と東京の連合チームである「埼京BLUE VAGABOND」や地元「おかやまSWISH」を含む、全国各地から9チームがエントリー。
年々広がりを見せるソーシャルバスケットボールの盛り上がりを象徴するような、活気ある顔ぶれが揃いました。
動画は現在鋭意編集中です。公開までもうしばらくお待ちください。
出場チーム
- 横浜FLATHEAD
- おかやまSWISH
- エーネン大阪
- 福島Dreams
- DEARS PLUS(高知)
- びんび徳島
- Generozo広島
- 愛知Golden Orcas
- 埼京BLUE VAGABOND(埼玉・東京合同チーム)
開会式・抽選会
開会式では11月より新理事長に就任した坪井より、開催の挨拶と選手への激励が行われました。
続いて行われたのは、参加チームが命運を分ける恒例の抽選会。
前回ファイナリストの「エーネン大阪」と「横浜FLAT HEAD」がシードとして見守る中、各チームが次々とくじを引き、対戦カードが決定。
どのカードも見逃せない、熱い戦いを予感させる組み合わせとなりました。
特に注目を集めたのは、シードの「横浜FLAT HEAD」と「福島Dreams」の対戦。
福島Dreamsは『ドリームカップ2024』第3位の強豪です。
なんと初戦から、優勝候補同士が顔を合わせる屈指の好カードが実現しました。
(※埼京は当事者3名、支援者2名というチーム編成となるため、規定により試合結果に関わらず負け扱い)





最後まで走り抜く姿勢と、コートに溢れるリスペクト
トーナメント形式で行われた本大会は、各試合とも白熱した展開となりました。
時には点差が開く場面もありましたが、劣勢のチームは最後まで諦めずに走り抜き、対する優勢のチームも最後まで真剣にプレーを貫く姿が印象的でした。
コート上では、チームメイトのナイスプレーを称え合う声が響き、試合後には互いをリスペクトする光景が随所で見られました。
競技としての真剣勝負の中にも、ソーシャルバスケットボールらしい温かさと一体感に包まれた大会となりました。




1回戦の結果
(埼京)26-12(愛知) ※規定により愛知が2回戦進出
(徳島)24-15(岡山)
(広島)12-23(高知)
(福島)13-25(横浜)
2回戦の結果
(大阪)25-8(愛知)
敗者交流戦の結果
(埼京・愛知合同)15-8(岡山)
(広島)12-21(福島)
(埼京・愛知合同)9-18(福島)
準決勝の結果
(大阪)20-6(徳島)
(高知)17-29(横浜)
3位決定戦
(徳島)18-15(高知)
昨年の再戦となった決勝戦
(大阪)25-22(横浜)
今大会の決勝戦は、前回と同じく「エーネン大阪」対「横浜FLAT HEAD」の顔合わせとなりました。
試合に先立ち、初の試みとして当協会の安藤俊輔副理事長による選手紹介が行われました。
一人ひとりの名前が読み上げられる特別な演出に、会場の期待感とボルテージは一気に高まりました。
参加選手や関係者、ご家族など多くの観衆が静かに見守る中、試合は序盤からエーネン大阪がリードを奪う展開となります。
しかし、後半にかけて横浜FLAT HEADも粘り強い追い上げを見せ、一進一退の攻防が続きました。
最後まで手に汗握る接戦となりましたが、最終スコア25-22でエーネン大阪が逃げ切り、見事に勝利を収めました。
両チームの意地と誇りがぶつかり合った、今大会を締めくくるにふさわしい素晴らしい一戦でした。

最終順位
優勝:エーネン大阪
準優勝:横浜FLATHEAD
3位:びんび徳島
個人賞
得点王
村田譲
ベスト5
大会の締めくくりとして、今大会で目覚ましい活躍を見せた5名の選手に「大会ベスト5」の賞が贈られました。
- 江上美姫(エーネン大阪)
- 野崎拓也(エーネン大阪)
- 佐藤優希(横浜FLATHEAD)
- 村田譲(横浜FLATHEAD)
- 大ちゃん(びんび徳島)
今回の選出において注目すべきは、女性選手がベスト5に選出されたことです。
ソーシャルバスケットボールの競技レベルの向上とともに、多様な選手がコートで活躍していることを象徴する瞬間となりました。
選出された皆さま、誠におめでとうございます。


日本代表候補の選考(レセプション)
また、今大会は日本代表候補の選考(レセプション)の場としての側面も持っていました。
日本代表の沼ヘッドコーチをはじめとする代表スタッフが、代表候補に立候補しているプレーヤーたちの活躍に鋭い視線を送っていました。
代表を目指す選手たちにとっては、日頃の練習の成果を直接アピールする貴重な機会。
選考に関わる緊張感もあり、各プレーヤーが持てる力を最大限に発揮しようと、コートの至る所で熱のこもったプレーが披露されていました。

今後の展望と謝辞
本大会は、多くの方々のご支援とご協力により無事に終了することができました。
運営にあたり多大なるお力添えをいただいた川崎医療福祉大学の学生ボランティアの皆様、そして審判として試合を支えてくださった岡山県バスケットボール協会の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。
また、開催に向けて尽力された現地実行委員の皆様におかれましては、事前の準備から当日の細やかな運営まで、多大なご苦労があったことと拝察いたします。皆様の献身的なサポートがあったからこそ、選手たちが安心してプレーに集中できる最高の環境が整いました。この場を借りて、深く感謝申し上げます。
次回の「ドリームカップ」は2027年、東日本での開催を予定しております。再び皆様とお会いできる日を、心より楽しみにしております。
また、私たちは現在、将来的な「地区ブロック予選」の開催に向けた構想を進めております。2026年には各地区での「エンジョイカップ」や「日本代表候補合宿」も計画中です。
これからもソーシャルバスケットボールの輪を全国へと広げ、一人でも多くのプレーヤーが輝ける場所を提供できるよう尽力してまいります。


